代表ご挨拶

経営者は、何を目指して企業を経営するのか。

資本市場が重視する伝統的な数値指標ROE、PER、配当性向等は、全て株主利益を最優先にする視点のものです。例えば、株主からの高ROE要請に、企業経営者は、その選択肢として、従業員給与等のP/L上の費用項目を削ることでも要請に応えようと努力します。コスト削減努力は自社内のみならず、例えば、大手ネット通販事業経営者の場合は、宅配事業者への支払いコストにも及びます。また、別のケースでは、環境負担が大きいと分かっていても、低価格原材料を利用し、株主からの高ROE要請に応えようとする。一方、給与をカットされた従業員、宅配事業者等外部取引先の生活は厳しくなり、疲弊する。地球環境は悪化し、北極のシロクマは生きる場所を失う。

企業経営者は、資本市場で評価され、グローバル競争を生き抜くことで、自社従業員の雇用を維持し、世界に、より安く、より価値ある商品やサービスを届けることができるよう努力しているにもかかわらず、一方で、自社従業員の生活や関係取引先の従業員等労働者の労働環境は悪化し、北極のシロクマの生存を脅かしている。この結果、世界中で労働者のデモが頻発し、治安が悪化。社会が不安定化している。

これは企業経営者の責任でしょうか? 株主の責任でしょうか? 全ての企業が、伝統的な株主利益最優先の指標やルールでグローバル競争が展開されている環境下、1社の経営者だけが、それを無視して経営すれば、その企業はグローバル競争から脱落し、自社従業員のみならず取引先の従業員を路頭に迷わせることになりかねない。我々は、答えの見つからない"資本主義の限界"と言われる時代を生きています。

資本主義経済において、あらゆる経済主体は、利益を求めて活動しています。かつて、あるPrivate Equity Fundの代表が、"カネ儲けは悪い事ですか?"と社会に問いました。この問いは、経済学部出身者にも難しい問いではないでしょうか。企業経営者が世界に良い商品、サービスを提供しながら、自社従業員、外部取引先従業員も幸福を感じる、北極のシロクマも、北極で以前のように幸せに暮らせる、そんな世界は、どうすれば実現することができるのでしょうか。

その答えの1つの方向性が、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)で示されていると考えています。SDGsは17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。SDGsが、資本市場での企業の経営指標となり得るか、道のりは遥か遠いと思います。あるいは、そもそもSDGsを資本市場における企業の経営指標とすべきか、今後、さらなる研究、検証が必要だと思います。

既に、全ての社内稟議書にSDGsの視点を記載することとしている日本の大手商社があります。その商社での社内稟議書記載事項は、"資本主義の限界"と言われるこの時代の、"次の時代"の姿を見つけるための大変重要なヒントになると考えています。このような先進的な企業の取組みの積み重ねが、SDGsのコンセプトがさらに発展進化させ、資本市場における企業の評価指標や、財政に苦しむ地方自治体の資金調達を容易にする新しい枠組みの基礎になっていくのではないかと考えています。

弊社は、国連本部等と連携し、持続可能な地域社会作り、企業経営を考えていきたいと考えています。

M&Company

会社名 M&Company株式会社
代表者 代表取締役 前川 直和
主たる事業所 〒107-0051
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