我々は、"資本主義の限界"と言われる時代を生きています。
高い品質の商品・サービスを提供する企業は、大きな利益を確保し、株主の期待に応えて高配当を実行する。その企業の従業員は高い賃金を得て、その従業員たちが暮らす地域社会は、旺盛な消費に支えられて、その地域も豊かになる。富を蓄えた個人は、株主として企業に投資を行い、企業は切磋琢磨して、さらに良い商品、サービスを提供して、全ての関係者が豊かになる。このように神の見えざる手に導かれて、みんなが幸せになる仕組みが、我々が学んだ資本主義ではなかったでしょうか。
ところが、資本主義は、そこでは終わらない。
株主は、さらに高い配当を求め、企業は、株主のさらなる高い要求に応えるため、効率化を進める。従業員給与も効率化の対象となり、幸せだった従業員は疲弊し、経済的にも追い込まれる。所得格差が拡大し、社会が不安定化する。“より速く商品を届ける”という消費者のニーズは、大量の化石燃料を燃やして地球環境を悪化させ、自然災害は、大規模化・頻発化し、我々の生命を脅かす。人類を幸せにするはずだった資本主義が、人々を追い込み、地球環境をも破壊しています。
これら社会課題は、どうすれば解決できるか。
希望の1つは、世界が、これまで諦めていた脱炭素社会に大きく舵を切り始めたことです。
我々は、社会課題をビジネスの力で解決し、持続可能で、幸せな社会つくりに貢献し続けたいと考えています。
代表取締役 前川直和